株式会社アサヒパック

活動

令和6年度より、地元農家の皆さまと協働し、年間を通じて取り組む農業体験活動「未来のお米ヒーロー」を始めました。

近年、子どもたちの“米離れ”や洋食の普及に加え、給食に出るお米の残食の多さなど、さまざまな課題を感じていた中、よつばに通う子どもたちと「どうすればいいか?」と話し合う機会を設けました。すると、「田植えをしてみたい!」という声がいくつもあがり、これが活動を始めるきっかけとなりました。

せっかくなら田植えだけでなく、稲作全体を知ってもらいたい――そんな思いから、農家の方にご協力をお願いし、4月の田起こしから翌年3月の土づくりまで、年間を通した取り組みとして活動することになりました。お忙しい中、快く協力してくださった農家の皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。

令和6年度は全国的なお米不足や物価高騰といった社会的な問題が取り沙汰される中、「お米が日本からなくなったんだって」「スーパーにお米がないけど、よつばにはあるね」と、子どもたち自身が日常の中で社会とつながりを意識し始めました。実際に土に触れ、農業の大変さやお米の大切さを肌で感じたことで、学びはより深く心に残ったようです。子どもたちの心が大きく成長していることを日々実感しています。

令和7年度「未来のお米ヒーローズ」

令和7年度は、さらに一歩進んだ学びを目指し、農業だけでなく、農家の継承や耕作放棄地の増加、物価高騰、消費の減少といった現代の社会課題にも目を向けていきたいと考えています。

そうした中、「子どもたちにもわかりやすく社会課題を学べる資料はないか?」とパソコンで探していたところ、「Rice or Die」というインパクトのある名前のサイトに出会いました。クリックして中を見てみると、現代のお米に関する問題を、図や表、印象的なイラストとともに、非常にわかりやすくまとめた学びのサイトでした。

このサイトを運営されているのが、全国の農家さんのお米袋を制作されている「株式会社アサヒパック」さん。北海道から沖縄まで、幅広く農業と関わっておられる企業です。

すぐに弊法人からご連絡を差し上げたところ、急なお願いにもかかわらず、弊法人の取り組みを理解してくださり、なんと、さまざまな学習資料をご提供いただけることになりました!

届いた教材には、全国の品種を紹介するお米カレンダーや、お米にまつわるトリビア、そしてさまざまな品種のお米袋など、子どもたちが楽しく学べる工夫がたくさん詰まっていました。しかも、小さな子どもたちにも読みやすいよう、すべてひらがなに変換されており、1年生でも興味をもって読むことができました。

「こんなにいろんな種類のお米があるんだ!」「お米の袋には小さい穴があるんだって!」と、子どもたちは友だち同士で驚きや発見を共有しながら、楽しく学びを深めています。

ご提供いただいた教材は、今後の活動の中でも大切に活用させていただきます。
地域や社会とのつながりの中で、自分の可能性に気づき、未来へと歩んでいく――そんな子どもたちの姿を見守りながら、私たちも全力で関わってまいります。

日本が古くから大切にしてきた「食」や「つながり」の価値を、子どもたちとともに学び、未来へ継承していけるよう、これからも多くの体験や学びの場をつくっていきたいと考えています。

株式会社アサヒパックの皆さまへ

このたびは、遠く離れた島根県益田市の子どもたちのために、温かく力強いご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

コメント